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コロナで混乱するアメリカから,ニューヨーク州の弁護士会のregistrationが未了だと言う手紙が届きました。

2回目の督促と書いてあるけれど,1回目が来た覚えがなく,「絶対コロナで事務手続が混乱しているな。」と思いつつ無事更新を済ませました。

ウェブで登録をするのですが,そこには事務所の人数を記載する欄があり,いつものように”solo”に☑を入れた時,改めて自分は”solo”なんだなあと思いました。

思えばsoloな人生を歩んでいる人たちはたくさんいて,組織に属する人生もsoloな人生もあるけれど,私が特に気になるのは,やはり自分と同じようなsoloな人達です。                 

さて,季節はバレンタイン,この時期は大好きなショコラティエ永田さんのお店”TIKAL”を訪れました。

カカオにゆかり深い芝川ビルにあるお店,宝石のように並べられたチョコレートは,一つ一つがしっかりした味と奥深い世界観をもっています。

一粒でトリップto カシスの世界,湯浅醤油とチョコレートの出会い,キリリと存在感を放つ岩塩,イングリッシュトフィーの世界,忙しかった1週間の金曜日の夕方に寄るのはまさに至福のひと時!

ここでもきっとsoloの力が発揮されているはず,いつかゆっくりとお話を聞き,唯一無二のチョコレートの秘密を知りたいなと思いつつ,バレンタイン近づく週末の淀屋橋を歩いたのでした。

大阪高島屋で開催されている,私の恩師,増地保男先生の個展に行ってきました!

先生は昔,大阪府立高津高校の美術の先生をしていて,私の担任の先生でもありました。

高津高校は,実はARTでも有名な学校で,美大に進学される方も多く,森村泰昌さんも卒業生でかつ先生もしておられた時があったらしいです。

増地先生のアトリエには,当時「ガラクタ」と呼ばれるたくさんの想像力を刺激するオブジェがありました。

古い木のテーブル,その下のマネキンの頭部,手足,インカっぽい顔面の人形,様々な材質と形の壺,割れた食器,大きなチェロ,壊れた楽器・・・,それらを基に生み出された作品は,作風もさまざまで,なんとも自由なものでした。

私は選択科目で美術を取っていたのですが,なんと美術部の人達と同じように,50号の油絵を好きなように描かせてくれたのです。

先生の指導はあんまり余分な事は言われず,ふと思いついた感想を独り言のように言ってくれたり,結構ほめてくれたことが多かったように思います。

そんな増地先生は,ずっとモノクロの絵を描いておられましたが,なんと今回はこんな楽しく自由なアクリル画の個展でした。「自分らしくない絵を描きたくなって,自分らしくない自分もまた自分なんやと認めるようになったんや。」というのが先生のコメントです。なるほど!

ちなみに,私が一番好きなのはこれです!

タイ焼きを狙う猫(笑)。どうやら製作を邪魔する猫が出現したらしく,作品を台無しにしたり,意地悪をしつつも毎回興味深く絵を描く様子を見に来てて,なんとも言えない関係性が生まれているのだそうです。

先生は約10年前にアトリエを火災で失くし,それまでの作品を全て失われました。その時は,もうすぐ死ぬから不要だと思ってアトリエを再建せず,以後は野外で絵を描いておられるらしく,今年の冬の寒さは堪えたとしみじみ言っておられました。

変わらない先生と久しぶりにお話をして,この先も,もっと新しい展開を見せていただきたいと思いました。

コロナを吹き飛ばすような元気な色と,自由で楽しいとんちんかん道,どんどん歩いて下さいね!

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