[ 2021.01.10 ]
Netflixその2~深夜食堂
Chef’s Table とともにはまったのが「深夜食堂」である。これもまた長期間にわたる大人気シリーズで,映画にもなっているのだが,私が知ったのはコロナでNetflixと出会ってからである。
二枚目の小林薫さんが,地味で不器用な独り者のマスターを演じているのが似合っていて,調理場に腰かけてタバコを吸っている姿や,「お待ち」と料理を出す姿,アパートで一人分の洗濯物を干している姿,どれも大好きだ。
そして,何といっても魅力は,誰もが思い入れのある懐かしいメニューはもとより,この路地裏の雰囲気,昭和な場末の食堂,界隈で働く人たち,そして,集まるお客さんたちの個性だ。私には,「できるものなら何でも作る」という姿勢が,まさに町弁の仕事そのものだなあとも思ってしまう。もちろん,世の中の人は,お客さんたちのような善人ばかりではない。結末もいつもハッピーエンドとは限らず,それなりに落ち着く場合ばかりでもない。
それでも,人間というのは,本当に一人一人個性的で,癖があって,時に難しくて,でもキュートな存在なのだと思う。深夜食堂にみんなが惹かれるのは,その人そのままを肯定する人間への愛情があるからだと思う。
映画も全部見てしまったので,もっとシリーズ作って下さい!