[ 2019.12.30 ]
カラヴァッジョ展
仕事納めが終わり,前売り券を購入していたカラヴァッジョ展をあべのハルカス美術館で見てきました。
「犯罪者にして天才」「才能か?罪か?」「何者なのか?」
センセーショナルなコピーがつきまとう画家です。
初めてカラヴァッジョを見たのは徳島の大塚美術館で,「聖母マリアの死」のマリアの深紅の衣服が鮮烈に印象に残り,劇場感とでもいうべき独特の緊迫感に圧倒されたのを覚えています。
今回は「ホロフェルネスの首を斬るユディト」が,手続上の理由とかで展示できなかったのが残念でしたが,初めて本物を見られたのは貴重でした。
カラヴァッジョに影響を受けた画家や同時代の画家の作品も多数展示されていましたが,対比してみると,確かに手法や構成は似ているものの,あの緊迫感とリアリティが唯一無二であることが余計に際立っていました。
「カラヴァッジョ巡礼」という本を購入し,いつか私も作品の展示されている教会等を巡礼してみたいとしみじみ思う年の瀬でした。